裏千家歴代好物集(淡交社)掲載の作品と同手です。裏千家10世認得斎好のこちらの小吸物椀は、実際に用いられているお椀の内、最も小さいものとして知られており、一名、一口吸物椀ともいわれております。椀は文献通り、端反り、外は溜塗、内は黒漆で5人一組となっております。大きさもほぼ同じです。文献には初めの作者は6代宗哲と記載してありますが、こちらは5代宗哲作で共箱が備わっております。*裏千家歴代好物集には6代宗哲(1792~1839)と記載されておりますが、認得斎(1770~1826)の時代から鑑みると5代宗哲(1766~1811)の方がより近いと思います。共箱は蓋表に『認得斎好 小吸物椀 五人前 塗師宗哲』として印が捺してあります。天明期までは4代の印を用いていたことから、こちらの作は1800年代初頭の物と推測されます。*書体もこの頃からのものです。一碗口辺に2か所疵有り(古い時代の疵です)*10枚目写真参照くださいませ。他、経年のスレございますが、作品が出来てから少なくとも200年以上経っておりますので経年変化とお考え下さい。全体的な状態は良好です。口径5.9㎝ 高さ6.5㎝*身丈4.7㎝共箱。▢5代中村宗哲(なかむらそうてつ)明和3年(1766)~文化8年(1811)塗師。4代の養子。先代に続き御所御用を務めていたが、23歳で天明の大火に罹災、一条に仮住まいしたが37歳で武者小路の家を再建した。火災で持ち出した資料を守り、初代からの寸法帳、切型、極め型などを整理、3代後室からの家伝を聞き、家譜を整えた。46歳歿。▢裏千家10世認得斎宗室(にんとくさいそうしつ)明和7年(1770)~文政9年(1826)茶道裏千家10世家元。加賀前田候・伊予松平(久松)候の茶道奉行。9世石翁宗室の長男。25歳で皆伝、35歳の時家督を継いだ。手造り茶器が多い。石翁宗室に師事、大順宗慎に参禅する。【参考文献】落款花押大辞典 淡交社裏千家歴代好物集 淡交社*同手掲載#自分だけの茶道具を持ってみませんか#茶わん屋食堂#茶道具#碗#塗師#中村宗哲#漆芸#小吸物#懐石#茶道#漆#好み物#古美術#茶室#茶会#展観#千利休#茶の湯#千家十職#裏千家#今日庵#表千家#不審庵#武者小路千家#官休庵#三千家
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